決着!OSAKACLASSIC

5月30日対オリックス12回戦ハイライト・感想※文中のセリフ等は創作です。
スコア
ソフトバンク│020│002│010│5
オリックス│110│002│000│4
出場成績
1⃣ 釜元豪(中)5打数0安打
2⃣ 今宮健太(遊)3打数0安打1四球
3⃣ グラシアル(左)4打数2安打 盗塁1
左 周東佑京
4⃣ デスパイネ(指)3打数2安打(1本塁打)1四球 3打点
5⃣ 松田宣浩(三)4打数2安打
6⃣ 明石健志(一)1打数0安打3四球
7⃣ 甲斐拓也(捕)4打数0安打
8⃣ 牧原大成(右)4打数0安打1打点
9⃣ 高田知季(二)4打数0安打
投手起用
先発 泉圭輔3回、被安打4、被本塁打1、奪三振6、与四死球2、失点2、自責点2
推野新 2回無失点
武田翔太 2回2失点
モイネロ 1回無失点
森唯斗
序盤はシーソーゲーム
5月30日、阪急ブレーブス対南海ホークスの一戦。いやここはオレンジ色のスコアボードのそびえる阪急西宮球場ではございません。京セラドーム大阪でございます。オリックスバッファローズ対ソフトバンクホークスの復刻ユニホームイベント「OSAKACLASSIC」の三戦目。前日まで1勝1敗の勝負今日の勝敗はカードの勝ち越しがかかっております。
1回裏のマウンドには今期初先発となる泉圭輔。ボールは低めに集まるもののストライクゾーンに入れられず先頭打者小田にストレートの四球を与えます。
二番打者好調の大城にも低めを中心に攻めますが、大城はボールゾーンのスライダーに手を伸ばし転がした。大城は内野ゴロに倒れたが、その間に一塁走者小田は二塁へ3番マッチョ34こと吉田正尚の打席で得点圏に走者を置いた。
吉田はアウトローのストレートにバットを軽く合わせ、ボールはコロコロとレフト前へ2塁走者小田は俊足を飛ばし本塁へまっしぐら。レフトからの返球は返って来ずオリックス1点先制!
しかしソフトバンクもやられたままでは終わらない。2回表に反撃を魅せる。
この回二人目の熱男こと松田が榊原のアウトコースの直球をセンター右側に弾き返し2塁打に。松田は二塁ベースに到着するとぽんぽんと軽く手をたたいた。続く3人目の明石は低めに投げられた初球フォークボールをを見逃して1ボール。榊原は2球目も低めへ変化球。これも明石は見逃す。2ボール。ここで捕手若月がマウンドの榊原に駆け寄る。「おいどうした、もっと思い切って投げて来い。」うなずいた榊原は帽子を取り額の汗をぬぐい明石に向き直ると「フーッ」と息を吐き次の一球を投じた。気持ちを入れ直して攻めた一球はストレートだったがこの球もストライクゾーンには入らない。3ボール。4球目もストレート。このストレートはついにストライクゾーンに入ってきた。しかし明石はバットを振らない。1ストライク3ボール。もう一球ストレートをインコースへ。引っ掛ければ内野ゴロだ。しかしこれもボールゾーンへ結局明石は1度もバットを振らず塁に出た。1アウト1,2塁。続いて迎える打者は打率2割4分1厘の甲斐拓也。
ストレートで2ストライクまで追い込んだが3球目4球目はボール。甲斐は5球目のフォークボールを引っ掛けて1塁ゴロ。万事休すか!?打球をつかんだ一塁手マレーロは併殺を取る為くるりと体を翻しボールを二塁へ投げた。しかしこの送球が大きく逸れボールは左中間へコロコロコロコロ・・・。その間に2塁走者松田は本塁へ。1塁走者明石も3塁へ。当然打った甲斐も一塁に。1アウト1,3塁。
続く牧原は2球を見逃し1ボール1ストライク。3球目はワンバウンドした変化球を空振り4球目のボール球に手を出し打球はさきほどエラーのマレーロが守る1塁へ。マレーロ今度は丁寧に捌き2塁送球。1塁走者甲斐を確実に2塁で殺した。この間に3塁走者明石がホームイン。ソフトバンク逆転!
6回の裏表の攻防
オリックスは2回表に逆転された直後裏の攻撃。白崎の本塁打で即追いついていた。
ソフトバンク先発泉は3回にも先頭打者の出塁を許し、四球も出すなど安定せず3回でマウンドを降りていた。
3回から5回。両チーム無得点2対2と両者互角の戦い。で迎えた6回表二人目のグラシアルは2球を空振りとファールで簡単に追い込まれます。3球目もファールで粘ります。グラシアルが打ち気になっているのを見て4球目、榊原は外角のスライダーで仕留めに来ますがグラシアルは腕を一杯に伸ばしてこれをセンター前に運んでヒット。主砲の前でチャンスを作ります。
榊原は主砲デスパイネに対して初球アウトロースライダー、デスパイネ見逃し。2球目外角高めストレート、ファールそして3球目またしても外角のスライダーを投じた。
カキイィィン!! 弾き返した打球はグングングングン伸びてセンターバックスクリーンにズドォォン!!榊原は打球の行方を見届けると一瞬がっくりと肩を落としてすぐに 天を仰いだ「しまった・・・」唇を噛んだ。この回打たれた球は二球とも外角のスライダーだった。その後の松田、明石を外野フライに打ち取り、ベンチに戻った榊原は目に涙を浮かべながらも、味方の攻撃に声援を送った。榊原はこの回で降板することとなった。
試合を決めた8回表
両者同点で8回まで動きは無かったが8回表。
マウンドには守護神増井に繋ぐ8回の男クマのような澤井。
ホークスは打順よく1番釜元から。澤井は1番釜元をセンターフライ。
2番今宮は空振り三振。とテンポよくアウトを重ねた。しかし3番グラシアルはライトへのヒットで出塁。またしても主砲デスパイネの前に走者を置いた。
マウンドにはクマのような澤井、バッターボックスにはやはりクマのようなデスパイネ。クマ対クマの野球対決だ!4球目。1塁走者グラシアルが2塁へ盗塁。長打を期待されている外国人選手が盗塁することは珍しい。オリックスの野手は盗塁を全く警戒しておらず2塁ベースは完全に無人誰も近くにいなかった。
澤井は5球目を投げここまでで2ボール2ストライク。続いて投げた6球目。
バキイィィッ!バットが砕けた。しかしボールと折れたバットの先はレフト前へ。2塁走者グラシアルは本塁目指して一目散。見事勝ち越しのホームを踏んだ。これが決勝点となった。
9回試合を締めたのは守護神弟森唯斗
拮抗した試合は僅か1点差で9回裏を迎える。マウンドには守護神不在の最終回のマウンドを守り抜く森唯斗今年は勤続疲労からなのか既に3敗。三度のセーブ失敗を犯してしまっている。しかし首脳陣の信頼は変わらない。今日も期待に応えられるか?
まず先頭打者MACHO34吉田正尚を得意のカットボールでセカンドゴロに仕留める。続く打者はレギュラー手前で足踏みを続ける駿太今年に賭ける意気込みなのか登録名を本名の後藤俊太に変えた。後藤は1,2塁間にゴロを転がてしまったが
後藤の今年に賭ける意気込みがボールに乗り移ったのか二塁手高田のグラブを撥ね退けヒットに。1死走者1塁。ここでバッファローズベンチは代走に2年目の韋駄天、佐野皓大(こうだい)を送ります。後藤でも十分俊足なのですが、その後藤の代走ですからかなりの速さなのでしょう。打席にはやはり2年目の山足。森は一塁の佐野が気になり再三の牽制球。そして森が山足に6球目のカーブを投じた時、佐野が盗塁!ここでホークスの誇る守備の要甲斐キャノンが火を噴く!
2塁上は紙一重・・・・・・「セーフ!」二塁塁審の腕は水平に勢いよく開いた。
しかしベースカバーに入った遊撃手川瀬はグラブを高く掲げてタッチをアピール。ベンチにリクエストしてくれと要求します。
球場内に流れる2塁上の攻防のアップの映像。球場ではあちらこちらで歓声が上がり、バックヤードに戻って判定会議をしていた審判が戻ってくると球場が鎮まる。3万人が固唾をのんで審判を見守る静寂の中セーフのジェスチャー。ライトスタンドからは大歓声。1死2塁。佐野の脚なら1本のヒットでホームに帰って来れるそうなれば同点延長だ。
1点差と言う状況が森に重くのしかかる。しかし森は動じない。微動だにせず変わらずマウンドに立ち、球を投げた。山足はインローのストレートを見逃し三振。2死2塁。続く打者は今日ホームランを打ってい白崎だ。森と甲斐は慎重に低めに変化球を散らした。その5球目低めのカットボールに白崎が手を出した。軽く合わせた打球はフラフラと内野の頭を越えレフトへ。アウトカウントは2死ですから当然佐野はスタートを切っている。落ちればタイムリー同点だ。そこへレフト後方から猛然と突っ込んで来る緑の影。8回裏からレフトの守備に就いていた周東だ!周東はグラブを前に突き出し打球をキャッチ!試合終了だ!
これでOSAKACLASSICはソフトバンクホークスの2勝1敗で勝ち越しに終わった。長文お付き合いありがとうござました。
総括・感想。
月並みだが、やはりグラシアルの二盗だろう。ホークスと若いオリックスの試合慣れの差というか試合運びの上手さの差が出たと思う。あとエラーだ。オリックスとの対戦はいつもエラーで助けられているような気がする。